「世界反米ジョーク集」 ・・・ 米国の抱える矛盾 [ソノ他]
世界反米ジョーク集 / 早坂 隆
1.My Review Rank : ★★☆☆☆ + 真面目な本です
2.Published Data : ¥756, 213Page,中央公論新社,’05/01
3.Review Point : 書名は 「ジョーク集」 だが、ジョークは全体の3~4割で、残りは真面目な内容.
著者は、1973年生まれのルポライターで、あとがきには40ケ国以上の国を訪問してきたと有る. 日本の中からだけでは、見落とし勝ちな米国の考え方・行動の矛盾を、様々な国(主には紛争地, 結果的にはイスラム圏)からの視点で、鋭く突いている.
日本のメディアは、米国の様々な矛盾点を教えてくれないため、基本的なリテラシーとして、自分で読んで知っておくことが必要.
一応、「ジョーク集」なので、面白いものをひとつ紹介すると、
合衆国大統領の演説は、しばしば若者に大切なことを教える
リンカーン大統領の演説は、世界中の若者に民主主義を教えた.
ブッシュ大統領の演説は、世界中の若者に勉強の必要性を教えた.
4.Summary : 著者が取上げた項目は、以下の様にタイムリーなもの.
単独行動主義 / 新保守主義 / イラク開戦 / 石油利権 / 中東問題 / 嫌われる米国 / 人種問題 / 犯罪・訴訟大国 等々.
現在、 「世界の日本人ジョーク集」 の方が売れているが、本書が売れたため続編として "日本版"を無理やり出版した感じ. 本書の方がキチンとした主張が入っている.
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