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「頭のよい子が育つ家」 ・・・ 親子のコミュニケーション [実用]


頭のよい子が育つ家 / 四十万 靖 , 渡邊 朗子
1.My Review Rank : ★★☆☆☆ +
2.Published Data : ¥1365, 234Page,日本BP社,’06/08
3.Review Point : まずは、以下が家庭を「頭のよい子が育つ家」 に変えるための10ケ条.
 Key Wordは、 ①見え隠れ, ②回遊性, ③シーン作り. 要は、親子・兄弟が良いコミュニケーションを取る為のヒント. 具体的な例を中心に.

 1)子供部屋を孤立させない様にしよう
 ドアを開けっ放しにする. 部屋の中に飾り鏡を付ける. なんとなく見ている・見られている・繋がっている感じ.
 2)家中を勉強スペースにしよう
 折畳み式の簡易移動式机で、家中、子供の好きな所で勉強させる. 子供部屋へ追い帰したりしない.
 3)家の中で引越ししてみよう
 子供部屋を入れ替える等 気分をリフレッシュさせる(家中を勉強スペースにするを一歩進めて).
 4)子供と家族の記憶に残る空間を演出しよう
 本棚に家族皆の本を集めて(漫画でも良い)、記憶や思い出を共有する(ついでに、本には持ち主がメッセージを書く). 更に、家の様々な所に置いてみる(上記2)にも関連して).
 5)お母さんのスペースを贅沢にしよう
 お母さんの仕事場が綺麗になり、お母さんが生き生き働いていれば、子供は当然うれしくなる.
 6)父親の背中を見せる工夫をしよう
 勉強部屋を共有する. ダイニング・テーブルで仕事をする等. お母さんのサポートとして.
 7)お客さんをもてなす空間を意識しよう
 様々な人と触合う機会を設け、子供のコミュニケーション能力を高める. また、非日常(「ハレ」)の空気を演出し、子供を刺激する.
 8)五感で感じられる空間にしよう
 ルーブル・ミラーで、視覚に刺激を与える(通常の鏡と比較して、美しく映る).
 9)「書く」コミュニケーションを実現しよう
 無線LANを配備し、家中でパソコンを使える様にし、交換日記の要領で電子メールのやり取りをする. その他、「ガラス黒板」をメモ帳, 連絡版, 落書き版にする.
10)ギャラリー空間を設けよう
 子供の絵や習字, 家族の写真を壁をギャラリーに見立てて飾り、皆で語り合う.
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4.Summary : 著者の四十万 靖 氏は、20年勤めた伊藤忠商事を退社後、住宅の総合コンサルティング会社(eco-s corporation)を設立した.
 コンセプトの"家族, 友人, 地域の人々とのコミュニケーションが有る家" を提案して行くに当り、現代の日本の家を取巻く問題を浮き彫りにするため、受験勉強のため殺伐としているに違いない 「有名中学合格家庭」を200軒以上 調査した.
 しかし、調査結果は、予想と全く逆となり、調査した家庭は、「有名中学受験」の張り詰めた雰囲気とは無縁で、普通の家庭以上に、親子・兄弟が仲良くコミュニケーションを取っていた.

 著者は、 「話す」以上に、「書く」, 「描く」コミュニケーション を薦めている.
 「書く」には、まず、自分の考えを論理的にまとめなければ、人に理解されるレベルに達しないため、「話す」と比較すると、自分の考えを論理的にまとめ上げ、人に伝える訓練となる. 一方、口では伝え難い子供の感情を絵を、 「描く」ことで伝えることもコミュニケーション能力.

 1章には、有名中学合格者の11家庭の紹介が有る. いずれもコミュニケーションを図る工夫が有る.
 リビングに卓球台が有る / 子供部屋が家族交流の場 / 家中勉強場所の遊牧民(ノマド) / 移動式勉強机 / リビング・ダイニングで寝泊り勉強 等々.


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