「手紙」 ・・・ 小説のBest2 [ソノ他]
手紙 / 東野 圭吾
1.My Review Rank : ★★★★☆ + 自分を写す鏡
2.Published Data : ¥620, 428Page,文藝春秋,’06/10
3.Review Point : 実際には、非常に重い内容ながら、一気に読んだ. 小説では、 リリー・フランキーの 「東京タワー ~ オカンとボクと、時々、オトン」 と共にお薦めの本(当Blogの記事はこちら).
強盗殺人の罪で服役中の兄 武島 剛志(つよし)のため、「強盗殺人犯の弟」との差別により過酷な境遇に置かれる 武島 直貴(なおき).
ものすごい読後感をどの様に表現したら良いか、整理出来なかったが、解説に的確に捉えた表現が有った(井上 夢人 氏).
作者は、物語の至る所で 鏡 を用意して待っている. 読者は、ギクリとしながら、 鏡 の中で立ちつくしている自分を見せつけられる.
殆どの人は、差別に対して怒りを覚え、自分が差別する側に立つ事は断じてないと信じているが、この小説は、「それは 鏡 に映っているものは誰なのか」と問い掛ける.
4.Summary : 文庫本が発行され、売れてます. 一読を.
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